諸官立学校入学試験数学問題並解義. 明治35-42年度 - 国立国会図書館デジタルコレクション
p40 問題, p162 解答(コマ番号)
1909(明治42)第一、二、三、四、五、六、八高等学校 代数(Ⅱ)
なるときは なることを示し
各分数はに等しきことを証せよ.
比例式の定番ですが, 文字で置くことで結構うまくいくことが多いです。
(は実数)とおく
このとき,
…①
…②
…③
これを足し合わせると消えそうです。
(1個1個足しても以下の式になります。)
①+②+③より,
よって,
次に、示すべきものは
という難しそうな式です。
示したを用いて
と変形します
このとき,
は,
と表されて、全部掛け合わせると上の式に近い形になります。
このとき, 全部かけ合わせると
より, それぞれの分数はであるから, 上の式の3乗根がに等しいはずです。
あとは, マイナスをに持っていきます
【?】
3乗根は、実数全体で定義されるので
どんなをとっても大丈夫だと思います。
1つの実数に対して、ただ1つの3乗根が存在し、
逆に1つの3乗根に対して、ただ1つの実数が存在します